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花蝶風月
左上 右上
左
花  風 月
右
左下 右下
2006/10/28,29 in 大阪芸術大学銀河系広場




舞台は吉原。
遊郭・巴屋(ともえや)

そこは珠由良という美女を太夫に掲げ、
「吉原一」の名を欲しい侭にしていた。

ある日――
吉原に不似合いな、袴姿の少女が現れる。・・・・・・・・・
彼女の名は伊砂。

父を死に至らしめた薬屋を探して
此処までやってきたのだと言う。



真ん中が珠由良役・そなた
左が凪葉(巴屋の2)役・かのこ
右が静流(遊女見習い)役・あぽろ
遊女達と龍吉(喧嘩屋)に薬屋の居所を尋ねるが、
全く取り合ってもらえない伊砂。


「吉原は、ひと時の夢を与える場所。
 ぬしも、浮世を忘れて身を委ねてみなんし」

「結構だ。何も知らないなら、勝手に探すまでだ」

珠由良の言葉を撥ねつけ、
再び伊砂は雑踏へと消えていった。


左が伊砂役・ここ
右が龍吉役・あじおう
出会い頭に喧嘩を始める伊砂と龍吉のシーン
「江戸にはびこる妖しい薬…ねぇ」


静琉の元に現れたのは、薬屋・鈴。
鈴から薬を受け取り、恍惚とした表情になる静琉。


「己の理性をなくし、
 あとは呑ませた者の思うがまま…素敵なお薬!」


二人を取り囲んだ幕府の隠密。
しかし、鈴の撒いた薬によって成す術もなく殺されてしまう。
その光景を隠れるようにして見ていたのは…
巴屋の遊女・凪葉だった。


右が鈴役・こう

夜がふけて――
吉原を1人歩く凪葉。
夜道は危ないと追いかけてくる龍吉に冷たくするが、
凪葉にぞっこんの龍吉は言う事を聞かない。


「自分の身くらい、自分で守れます。ついて来ないで」

「いいや!
 たまたま出会ったのも何かの縁だ。待てよ、凪葉ー!」




凪葉は仕方なく歩を早めた。





時同じくして…
巴屋では、珠由良が隠密相手に刀を振るっていた。



「浮世も夢も境は朧…
 今宵は、この身も風となりんしょう。
 愉快な夜に、なりそうでありんすねぇ…」



凪葉がやってきたのは薬屋のところだった。
鈴に刀を向け、遊女の着物を脱ぎ捨てる。・・・・・・・・・・・

「その姿…幕府の隠密か」

「女郎とは仮の姿。
 江戸に蔓延る薬を暴くのが、私の役目さ!」


刀を交える二人。
凪葉が敗れ、これまでかと思ったその時、


「凪葉!」

「なるほどな、お前の悪行しかと見届けた」

龍吉、伊砂が現れた。
凪葉を助け、伊砂は薬屋に一騎打ちを申し込む。

「私の名前は伊砂。
 お前の薬に父親を殺された女だ。
 これ以上、お前の好きにはさせん!」


途中窮地に追い込まれながらも、勝利した伊砂。
これで用は無いと立ち去ろうとする。
と、

「待って!まだ終わってない。
 薬を売りつけ、江戸に広めた奴は他にいる。
 …全ての大本は巴屋だ!」

凪葉のこの言葉を受け、
伊砂、龍吉、凪葉は決着をつけるため巴屋へと向かう。

「見世の規則を解せぬあなた方…あら、何処かで見たお顔」

珠由良、静琉の元へ辿り着いた三人。
乱戦へともつれ込むと思いきや、

「太夫、此処はあたしが」

「静琉…存分に楽しませてあげなんし」

静琉にその場を任せ、
珠由良は伊砂を誘い別室へと去る。

凪葉、龍吉の手により敗れる静琉。
舞台は終幕、伊砂と珠由良の決闘へと進む。

「太夫、お前の目的は何だ」

「わっちが欲しいのは只ひとつ。
 夢に生きるも、現を見るも、心を満たす楽しみさ。・・・・・
 男も女も、わっちに溺れればよい」

「高みの見物を決め込んで、薬で人を操って、
 心まで思い通りになると思うな!」

「ぬしが、わっちを楽しませてくださる?」

「それがお前の望みとあらば!」

珠由良もくだされ、江戸を脅かす薬は消えた。
伊砂は凪葉と龍吉に別れを告げ、旅立つ。


「薬などの関係ない平和な江戸に戻った時には…
 その時には、またお前達と会ってみたいものだ」


そして凪葉、龍吉もそれぞれの道を歩き出す――!


「巴屋のなくなった吉原なんざ、何の名残も惜しくねぇや!
 俺は、俺の道を行く!」

「夜明けと共に凪葉って女は消える。
 今日からは、私も自分の道を行くさ!」




集合写真ないので…気合入れ画像を!

「合言葉は…ジャパネスク!」

御覧頂いた皆様、お世話になった方々、有難う御座いました!!